【6L6GCシングルアンプ自作】 | |
今までいろいろな出力管のシングルアンプを作ってきましたが、あと残るのは自分の中では
6L6GCくらいかなと思って、作ってみました。あまりメジャーでない6L6GCを専用に作ってしまうと 面白くないので、バイアスを可変できるようにして、EL34やKT88にも交換できるようにして 同じアンプで聴き比べができるようにしてみました。 |
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(1)外観 | |
また例によって同じ穴あきシャーシばかりを使っています。
出力管のバイアスを可変するためのボリュームを管の横につけたのと、バイアス電流をモニタ するためのジャック(Φ3.5mmのイヤホーンジャック)を前面につけました。 出力トランスは少しおごって、PMF-15WSにしてみました。 |
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(2)回路 | |
入力の電圧増幅は12AX7のSRPP回路では月並みなので、12AU7の2段直結増幅回路としてみました。
ネットにあったGT管6SN7を使った回路を参考にして、MT管の12AU7に変えたものにしました。 6L6GCなどの5極管は帰還をかけて使わないとダンピングファクタが取れないので、三極管接続とし 軽めに電圧帰還をかけています。 出力管のバイアスはセルフバイアスと、グリッドに電圧をかける固定バイアスを併用しています。 バイアスの可変はグリッド電圧(負電圧)をボリュームで可変できるようにして、バイアス電流の モニターはアノードに1ohmの検出抵抗を入れて両端の電圧を外から確認できるようにしました。 →その後、プレート電圧が高すぎるのが気になっていたので、整流管をGZ-34から5U4Gにしてみました。 ・回路図(1) → 回路図(2) |
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(3)配線・部品 | |
線材は半田のりのよさから無酸素銅線を使いました。 電解コンデンサは実装しやすいチューブラ型を極力使っています。 カップリングコンデンサは、いろいろ試してみたくてオイルペーパーBlackCandyにしてみましたが、よくわからないです。 真空管6L6GC、12AU7はなんとなく良さそうなJJエレクトロニックにしています。あと、また真空管ソケットの接触不良があって、苦労でした。 |
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(4)特性など | |
確認程度にデータを取ってみました。 6L6GCはあまりパワー大きくなく、バイアス電流は小さめのため、真空管の回路電圧が300V以上で 結構高くなってしまいました。ちょっと気になりますが定格を超えることはないので、 このままいきたいと思います。ちなみに、6L6GCのバイアス電流は50mA程度に設定しました。 データ上では、他に比べて出力は小さいですが、自宅の部屋で聞く分には十分です。 周波数特性では他と違いはあるわけではありません。ダンピングファクタは若干小さめでした。 あまり音の違いはよくわからないのですが、少しおとなしい感じかな・・・。 →その後、整流管を変更して回路電圧を下げ、バイアス電流も42mAとして動作点を変えてみました。 歪率はよくなっているはず。 ・測定データ(1) → 測定データ(2) |
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[ホームページのはじめへ戻る] EL34,KT88,300B,2A3などのシングルアンプも紹介していますので、是非みていってください。 |