KT88シングルアンプ自作】 
 出力管KT88は,形がずんぐりむっくりで、とても気に入っています。
 また、入力の電圧増幅回路はSRPP (Shunt Regulated Push Pull)回路が出力インピーダンスが低くて
 いいといいますでこれも採用しようと思いました
 シャーシは出力管が変わるだけなので、先の300Bアンプと同じものが使えます。
 (1)外観
 KT88アンプ外観(TOP) KT88アンプ外観(REAR) 
  シャーシに穴を開けるのはとてもできないので、穴あきシャーシがが売っているのは、とても楽です。
 KT88はベースの径が大きいので真空管ソケットの取り付けねじが邪魔になりますので、注意が必要。
 トランス類は先の300Bアンプと同じものを使っています。
(2)回路 
 KT88はシングルアンプ定番の三極管接続です。
 電圧増幅回路はSRPP回路としています。カソードの抵抗値の決め方がよくわからないので、
 いろいろな例を見て決めました。
 SRPP回路では、ヒータ・カソード間電圧が12AX7ではmax180Vなのでヒータに電圧をかける
 ヒータバイアスが必要です。

 [2019/02追記] 寒い部屋で電源をONすると発振することがあったので、電圧帰還を低くしてみました、
  さらに、帰還抵抗とパラに220pFのコンデンサを入れました。
  
・回路図  回路図(2) 
(3)配線・部品
 KT88シングルアンプ内部配線  線材は音質うんぬんと言うより半田のりのよさから無酸素銅線を使いました。
抵抗は信号の通るところはアムトランスのAMRGを極力使っていますがその効果は?。
カップリングコンデンサは音質に影響するといわれますが、私はよくわかりません、ここでは安価な指月電機のTMEにしてみました。
真空管KT88はエレクトロ・ハーモニクスにしています。
(4)特性など
 確認程度にデータを取ってみました。
 かなり電圧帰還を深くかけているので、周波数特性はそれなりに伸びていますし、
 ダンピングファクタDFも3以上になっています。見た目の特性は結構いいです。

 300Bと聴き比べをしてみましたが、あまりかわらない・・・。わからない・・・。

 [2019/02追記] 回路を少し変えたので、改めてデータをとりなおしました。帰還を抑えたので高域は伸びなく
  なりました。低域は前回、測り間違えていたようで、異様に伸びすぎていましたが、今回は正しいです。
  
・測定データ  測定データ(2) 
 
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 EL34,300B,2A3,6L6CGなどのシングルアンプも紹介していますので、是非みていってください。